渋谷の「Contact(コンタクト)」も閉店… 【日本を代表するナイトクラブの1つ】


2022年9月17日(土)、先日の「ビジョン(SOUND MUSEUM VISION)」に続いて、日本屈指の音箱である「コンタクト(Contact Tokyo)」も閉店してしまいました。

ただただ悲しいです。

渋谷から、いや、東京、日本から良いクラブがどんどん無くなっていきます…。

閉店の理由はビジョンと同じく地域の再開発のための入居ビル取り壊しだそうです。


SNSでコンタクト閉店に際して色々投稿したので、それをまとめて貼っておきます。


Contact Tokyo
2016.4.1-2022.9.17
Shintaiso BLDG No.4 B2, 2-10-12, Dōgenzaka, Shibuya-ku, Tokyo, Japan







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コンタクトの写真。

写真で見返すとまるで映画のセットのよう。
こんなにカッコいい場所がなくなってしまうなんて…。

道玄坂のビル地下の駐車場を改装して、原形のコンクリートをかなり残したままつくられたインダストリアルなムード漂う、まるでベルリンかのようなクラブ。

またつくろうと思ってもこの立地でこんな空間なかなかできないぞ。


※写真は全てMRMYX(ミスターミックス)撮影。

2019年 Foyer(ホワイエ)
(ホワイエ・・・コンタクトの中で一番小さなフロア。入り口から最も近くにある)

Foyerで会話する外国人。
コンタクトは外国人のお客さんもかなり多かった。

FoyerのDJブースでプレイするSakura Tsuruta

コンタクトを代表するクィアー・パーティー「MOTORPOOL」でドラァグ・クイーンと写真を撮る

Foyer
MOTORPOOL

一番大きなバーカウンターとミドルサイズのダンスフロアがある「コンタクト・フロア(Contact)」への入り口。

コンタクトフロアのバーカウンター前からホワイエの方向を見たときの風景。
窓に大きなコンタクトロゴが印刷されている。

ホワイエからコンタクトフロア奥およびホワイエ横にある喫煙エリア(主に喫煙エリアやVIPルームとして利用されていた)を見たとき。

コンタクトフロアにあるバーカウンターをDJブース側正面から見たとき。

コンタクトフロアから、バーカウンター側およびホワイエを見たとき。

バーカウンター前で会話する人たち。

コンタクトフロアのバーカウンターに押し寄せる大量の人たち。
2019年、「REBOOT」のとき。






コンタクトの代わりになるクラブって他にないですよね。

こういう「インダストリアル」な雰囲気のあるクラブって他にはありません。

「地下」「駐車場跡地」「広い」このあたりがキーポイント。

ゴリッとした無骨なビートの、ストリートでルードなコンタクトにしか似合わない曲がたくさんあると思います。




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コンタクトで一番アツかった瞬間
心に残っている瞬間①

激混みのコンタクトフロアでKENTACATSさん ( @kentacats ) がロマンソニーの ”Let Me Show You Love (Gerd’s Crooklyn Full Vox Mix)” を炸裂させていたとき。

あの広い空間で大音量でこの歌声が響いてた瞬間は本当に忘れられない。

Romanthony – Let Me Show You Love (Gerd’s Crooklyn Full Vox Mix)






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コンタクトで一番アツかった瞬間
心に残っている瞬間②


朝方、5時くらいだったかな…にこちらもコンタクトフロアでゴンノさん( @djgonno )がしっとりとフローティング・ポインツの “Myrtle Avenue” をかけていたとき。

あのときのフロアの空気感もめちゃくちゃ最高だったな。
フローティング・ポインツは元から知ってたけど、確かこの名曲を初めて聴いたのはこの場所、このときだった気がする。

こういう曲をちゃんとダンスフロアで聴けるというのは良い経験。

Floating Points – Myrtle Avenue (2011)






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コンタクトで一番アツかった瞬間
心に残っている瞬間



テクニークの須貝さんがホワイエ(Foyer)でロブソウルレコーズからリリースされているクリス・キャリアーの “Plastic Dance” をかけていたとき。

この曲の無機質でありファンキーな感じがコンクリート剥き出しのインダストリアルなコンタクトのホワイエにめっちゃマッチしてたし、めちゃくちゃ踊れて楽しかった。

この曲もコンタクトで知った曲。


Chris Carrier – Plastic Dance (2017)









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コンタクトで外タレの記憶あんまりないんだよな…。

ペギ子はコンタクトは行かずに、テクニークの前で握手だけする。

デリック・カーターは一瞬挨拶しただけ。

アンドレスは写真撮らせてもらった。

デラノ・スミスは2年連続ツーショット。

それくらいかな…。


1枚目がデトロイトハウスのアンダーグラウンドレジェンド、デラノ・スミスとのツーショット。
デラノ・スミスは物腰やわらかなめちゃくちゃ良い人だった。

2枚目が同じくデトロイトハウスのネクストジェネレーション、アンドレス(左)。
メインフロア(STUDIO X)でのヒップホップのごっつい2枚使いが超よかった。

デリック・カーターは本当に素っ気なくて全然コミュニケーション取れなかったw


Delano Smith – Feel This (2003)




Delano Smith – Survival (2012)




Andrés – Out There In The City (1999)




Derrick L. Carter – Where U At? (Where Ya At, Now?) (2002)




Peggy Gou – Rose (2016)






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手前味噌ですが自分のミックスも…。
コンタクトでは計3回DJさせてもらいました。

この2つのミックスはケイタくん(@keitaishigaki)主催(?)パーティー “mate” に出たときのもの。
イベントの空気感や平日というシチュエーションに合わせて割と落ち着いた雰囲気のDJミックスとなっています。

相変わらずビートがズレているところも多々ありますが、せんべいで言う「形は悪いけど、味は同じです」みたいな感じで、選曲はいいと思います。
ビートが多少ズレていても許せるという方はぜひ聴いてみてください。

「コンタクト」という場所、そして「ホワイエ(Foyer)」(このパーティーでのセカンドフロア)ということ、「mate」というパーティーのムード、主に「東欧のミニマルハウス」というこの頃心酔していた音楽ジャンル、そして「自分自身」、この5つがかけ合わさった内容になっています。

どちらも僕が思う「コンタクトの音」を表現しています。

①が1回目に出たときのやつで、②が2回目です。
テンションも①<②となっておりますんで、順番に聴いてもらえるとじわじわ上がっていく感じになります。

何よりも、「コンタクト」という場所があってこそのこのミックスなので、本当にありがとうございました。


① MRMYX – “mate” All Inn Set at Foyer, Contact Tokyo (18th, Feb. 2019 Thu)



②MRMYX – “mate” Vol.6 at Foyer, Contact Tokyo minimal house (8th, April. 2019 Mon)







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ちょっとお腹一杯かもしれませんが、もう1個あるんですよ…。

これは “REBOOT” というテクノ系の老舗パーティーに出させていただいたときのミックスです。
HOWLさん(@dj__how)に誘ってもらったときですね。

このときも僕はホワイエ(Foyer)なんですけど、このイベントのイメージがめちゃくちゃアッパーなハードテクノみたいな内容だったので、時間帯的に2番手でかつ会場内で一番小さいフロアでありながら、初っ端からBPM130〜140台でバチバチにハードな「ゲットーハウスセット」をやりました。

ゲットーハウスだと(かなり遠いけど)ハードテクノのルーツ的な側面もあるし、自分のキャラも表現できるし、このイベントにマッチしているなと考え、オールドスクールなゲットーハウスオンリーでいきましたこの日は。

かなり攻めた内容だったんですが、結果として主催者の方にも褒められたし、この日はお客さんの入りも早くて、結構良い感じのフロアになってました。


「ゲットーハウス」を知らない方も、本当にこのミックス、ゲットーハウスクラシック満載(それしか入ってない)なので聴いてみてほしいし、コンタクトのコンクリ打ちっ放しのインダストリアルでアンダーグラウンドな内装にもめちゃくちゃマッチしてるので、場所のイメージと合わせて想像を膨らませて聴いてほしいです。


こちらも相変わらずビートがズレているところも多々ありますが、せんべいで言う「形は悪いけど、味は同じです」みたいな感じで、選曲は超いいと思います。
ビートが多少ズレていても許せるという方はぜひ聴いてみてください。


①②とは全然内容違うんでw
①②が結構上品でモダンな感じで、こっちはジャンクフードみたいな感じですw

このミックスも「コンタクト」という場所、そしてこのパーティーあってこそのミックスなので、本当にありがとうございました。


③MRMYX – “REBOOT” Ghetto House at Foyer, Contact Tokyo (27th, Apr. 2019 Sat)





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“Thank You Contact Tokyo mini Playlist”
selected by MRMYX

Spotify ▶︎ spoti.fi/3UiQRTB
Apple Music ▶︎ https://apple.co/3UeBADr

僕の今日の投稿に出てきた曲だけをコンパクトにまとめたミニプレイリストつくりました。

よかったらついでにどうぞ。





コンタクトは名前もロゴも同じまま、またどこかに移って復活することを祈ってます!

コンタクト第1期、ありがとうございました!!!






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Contact Tokyo The Last Dance



MRMYX – Contact Tokyo The Last Dance
Mixcloud ▶︎ https://www.mixcloud.com/mrmyxmyl/mrmyx-contact-tokyo-the-last-dance/



僕はコンタクトの「コンタクトフロア」でDJしたことはありませんでしたが、今回、コンタクトへの感謝の気持ちとここで得たインスピレーションを元に、

「コンタクトの最終日」×「コンタクトフロア」をイメージしてトリビュートミックスを録音してみました。


あの硬いコンクリの、そして天井の高い広い場所だからこそかけられる曲が結構ありますね。


このミックスには、僕の思う「コンタクトの音」が300%詰まってます。
僕が何度も行ったコンタクトで感じたフィーリングの最高の部分を1本のミックスにパック(封入)することに成功しました。
自分なりに、「コンタクトを音で伝える作品」をつくることができたんじゃないかなと思っています。
コンタクトに行ったことのない人に特に聴いてほしいです。


コンタクトのスピリットは生き続ける。




ちなみに音源はオールアナログ、全てレコードです。 ちなみに全てテクニークで買ったレコードです。

2020年でレコードディグは主に経済的な理由で完全に止めてしまったので、使ってる曲は2020年までのもののみです。

でもこのミックスの内容は何年経っても廃れることのないタイムレスなものだと思います。



結構自信作なので世界中のクラブフリークに聴いてもらいたい。


自分のミックス史上でも過去最高のものができたと思うので、よかったらぜひ。大きな音で。


この日本に2つとない貴重な場所が無くなってしまいとても悲しいですが、あの場所での特別な体験やインスピレーションをありがとうございました。






使ったレコード








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