テクニーク(TECHNIQUE)閉店(破産)…。本当にありがとうございました。【日本一のテクノ/ハウス専門レコード店】



※テクニークについて書きたいことがたくさんあるのですが、書く時間がまとめてとれないので少しずつ更新していきます。ひとまず出来てる部分だけでも公開しておきます。





7月21日、非常に残念なお知らせが入ってきました。

渋谷のクラブミュージック専門レコード店 「TECHNIQUE(テクニーク)」が破産、閉店したとのことです。

もうすでに知っている方が多いと思いますが、テクニークの破産を最初に報じたニュースを引用しておきます。

渋谷のクラブミュージック専門レコード店 「TECHNIQUE(テクニーク)」運営会社が破産

(株)エナジー・フラッシュ(TDB企業コード:987797791、東京都新宿区西新宿3-3-23)は、7月14日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は花野信子弁護士(東京都港区赤坂4-7-15、光和総合法律事務所、電話03-5562-2572)。債権届け出期間は8月12日まで。  

当社は、1988年(昭和63年)4月に宝石類等の販売を目的に設立。その後、実質休眠状態となっていたが、95年(平成7年)9月に音楽ライターの佐久間英夫氏が買収し、レコードショップとして再開した。東京都渋谷区にてレコード店「TECHNIQUE(テクニーク)」を経営し、オンラインショップでの販売も手がけていた。2017年には従業員だった佐藤吉春氏が代表に就任。テクノやハウス、トランスなどクラブシーンで使用されるジャンルを主体に扱い、大半が海外のものでインディーズレーベルの品揃えが多いことから、熱心なファン層からは大きな支持を得ていた。

しかし、顧客層が限定的であったことなどから業績が伸び悩んでいたことに加え、実店舗も閉店するなど近時は業容が縮小。支え切れず、今回の措置となった。 負債は現在調査中。

Yahoo! ニュース、帝国データバンク(2022年7月21日)





ニュースに加えて、テクニークのウェブサイトの更新も停止しており、このような文言が表示されています。

現在すべての業務を停止しております。
ご迷惑をおかけいたしまして大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。2022/7/14

テクニーク ホームページ






さらに、ライブ配信「DOMMUNE(ドミューン)」で定期的に放送されている番組「PRIVATE VINYL LESSON(プライベート・ヴァイナル・レッスン)」でレギュラー出演していたテクニーク店長の佐藤吉春さんも7月26日の回には出演せず、番組の企画内容も「テクニークのレコードを紹介する」内容から「列島全域のレコ屋をフォーカスする」内容に変更することが発表されました。


テクニークのSNSやホームページでは現状(2022年7月27日現在)正式な発表はされていませんが、この3点から考えて、テクニークは本当に破産、閉店してしまったと考えて間違いないと思います。





本当に残念です。
色々な予兆はあったのかもしれませんが、まさかこんなに突然なくなってしまうとは思っていませんでした。

今まで本当にお世話になりました。
ありがとうございました。








テクニークとは?


日本を代表するテクノの専門店

テクニークは日本を代表するクラブミュージック専門(特にテクノ、ハウスなどの4つ打ち音楽)のレコード店で、世界的にも知名度の高いお店でした。
日本のDJたちが足繁く通う場所であることはもちろんのこと、海外のテクノ/ハウス系のDJが来日したときにも「ほぼ必ず足を運ぶ場所」と言ってもよいほど、日本におけるクラブミュージックの聖地でした。

特に海外のDJが来店した際には、店内で記念写真を撮ることがお決まりのようになっており、本人やテクニークの公式Instagramによくその写真がアップロードされていました。Instagramのフォロワーを見ても海外のDJ、レーベル、レコードストアなどから多くフォローされていて、世界中にファンや注目している人たちがいることが伺い知れます。



テクニークの品揃え

テクニークで取り扱うジャンルは、80年代以降に発生、発達したハウス、テクノ、レイヴカルチャーを軸に、その古い伝統的な作品から最新のレコードまで様々で、時代も音楽性も幅広く取り扱うお店でした。

特に新譜に関しては、完全にプロ向けのラインナップ、まるで海外のレコードストアに飛び込んだかのようなグローバルで最新の内容で、日本最高峰のレベルでした。

あまりにも最先端のため、事前に本などで仕入れられる情報が一切なく、テクニーク初来店のときには「なんとなくレコードを見たり触ったりしてみるも、何もわからず、何も買わずにスーッとお店を出ていく」のが誰もが通る「あるある」の光景だったと思います。

写真は渋谷・宇田川町時代のテクニーク。
壁には新譜レコード、店内の真ん中の棚には中古レコードが配置されていた。
店内のすべてのレコードが試聴可能。




最先端かつアンダーグラウンド、そして実際にクラブでプレイできる「現場感」あるレコードの圧倒的な品揃えで、毎週のようにその壁一面の新譜レコードが入れ替わる店は日本にはテクニーク以外にほぼ存在しないと言っても過言ではありません。

その証拠は、お店に行くと常に誰かしら有名なDJがいたりすることや、「テクニークがなくなったらどうすればいいんだ」という多くのSNSでの声に現れています。

中古に関してはマイナーでアンダーグラウンドで他店では値段のつかないようなレコードまでしっかりと高価買取をしてくれる数少ないお店でした。



また、「テクニーク経由の日本へのテクノ系レコードの流通」は非常に貢献度が大きいと思われ、他の専門店や大手レコードストアの中古レコードに「Technique」の値札が貼られたままになっていることも非常に多くありました。

他店で買ったレコードに貼られたままのテクニークの値札






クラブカルチャーの拠点

渋谷・宇田川町時代のテクニークの入り口


テクニークは単にレコードが買えるだけではなく、東京のクラブカルチャーの拠点としての役割も大きく、お店の壁にはいつも様々なイベントのポスターが貼られていました。

僕自身も貼らせていただいたことが何度もあり、お願いを快く受けていただき感謝しています。
ポスターを壁に貼ること自体は無料で、さらに毎回両面テープまで使わせていただき、フライヤー(イベント告知用のチラシ)を持っていくと壁にぶら下げるために穴あけパンチで穴を空けさせてもらえます。

そうやって、数多くの人たちのポスターやフライヤーが並んだテクニークの壁にはいつも新しいイベントのお知らせがあふれていて、知らないDJやお店、イベントを知るきっかけになっていました。






DJ、テクノ愛好家の交流の場



また、テクニークはその専門的な商品のラインナップから必然的に同じ趣味趣向を持った人が集まる「場」にもなっており、DJなどの交流の場でもありました。

レコードを掘ったり、試聴していると気づいたら知り合いのDJが来ていたりして、たくさん集まるといつの間にか会話が弾んでいたりすることもよくある光景でした。

お店の入り口に灰皿が置かれていたり、店内で瓶ビール(ハートランド)やレッドブルを販売していてレコードを試聴しながら飲めたり、不定期にインストアイベントが開催されていたりと、自然とお店の人と、お客さん同士、DJ同士のコミュニケーションが発生する場になっていました。





スタッフもDJ

レコード屋の店員だとそういう場合も多いですが、テクニークのスタッフも例に漏れず、みんなDJでした。

DASHAという名前でDJをしている店長の佐藤さんをはじめ、いつもカウンターにいるTOMMYさんやIORIさん、最後の方には辞めてしまっていたSUGAIさん、元ROC TRAXのGalbitchさん、Ricky Rick’s Project 名義でレコードもリリースしているRiku Sugimotoさんなど、おそらくほぼ全てのスタッフが実力派のDJやトラックメイカーでした。

つまり、単にテクノの「リスナー」がレコードを売買している場所ではなく、随所に「プレイヤー視点」のあるお店でした。





渋谷センター街の奥という絶妙な立地


テクニークは、最後こそ渋谷パルコの中の1テナントとなっていましたが、それ以前は1996年から2020年に移転するまでの24年間ずっとセンター街奥地のビルの2階に店を構えていました。

「渋谷」という、日本で一番の「若者の街」「遊びの街」、それも「センター街」という繁華街のど真ん中でありながら、絶妙にその喧騒から離れた、「センター街の中の辺境の地」とでもいうような位置にお店がありました。

渋谷駅からも歩いてすぐにいける距離でありながら、繁華街の中ではややひっそりとした路地裏的なこの立地がテクノのような渋い音楽を愛する者たちにとってはとても足を運びやすかったように思います。




クラブミュージックのような「最先端の生もの」を扱う店の立地として、そして渋谷のようにクラブやDJバーが多く集まる場所で、そこでプレイされる音源を供給する場所として、最高の立地だったのではないかと思います。


「テクニークでレコードを買ってからそのままクラブに行く」
「テクニークで買ったレコードをその日の夜にDJで使う」

この流れもテクニークがこの場所にあったからこそですね。


また、渋谷を代表するヒップホップの専門店マンハッタン・レコード(Manhattan Records)がもっと人目につきやすい位置にあったのと対照的で、同じセンター街の中でもマンハッタンとテクニークの立地の違いは世間での「ヒップホップとテクノの知名度の違い」を象徴しているようでもありました。







スタイリッシュな店内

写真:clubberia



テクニークは見た目もとてもお洒落でかっこいいお店でした。


基本的にはコンクリート打ちっぱなしの広々としたワンルーム。
それ以外は全体的に「白」を基調としており、スピーカーや壁は白く塗られ、無駄のないシンプルでクリーンでスタイリッシュな内装。
それと同時に、壁や棚などにところどころ、もしくはぎっしりステッカーが貼られていて、「ストリート感」「アングラ感」もありました。
大きな窓があり、レコード屋には珍しくとても開放感がありました。
その窓から見える渋谷の人々と空の様子。

白くて横に長いカウンターテーブル。
その後ろに、上下左右にそびえ立つ白いレコード棚とそこにぎっしり収められたレコードたち。

反対側の壁には面出しでズラリと並んだ新譜レコードと、中央のレコード棚に収められた中古レコード。

床に置かれた整理前のダンボールと開封されたばかりのむき出しのレコード。



そんな感じで、まだ手垢も傷も何もない、ダンボールから出てきたばかりの新品のレコードと、人の手を渡って少しくたびれた中古レコードが整然と整理されており、一方でまだ未処理のレコードが雑然と店のあちこちに置いてある。


そしてスピーカーで延々と流れているテクノやミニマルハウスのBGM。


その全てが組み合わさった状況がなんだかとてもかっこよく、静かでクールな雰囲気にもかかわらず、レコード屋としてとても生き生きとしていました。



日本の他のレコード屋で同じ雰囲気を持った店はないと思います。


テクニークが扱うコンテンツ、つまりレコード、音楽それ自体が「日本離れ」したものでしたが、それと同時にお店の「見た目」や「雰囲気」もなんだか日本とは思えないとてもかっこいい場所でした。


※僕はパルコに移転してからのテクニークに一度も行ったことがないので、宇田川町時代の話に限定して書かせていただきました。







豊富な試聴機と自由な試聴システム

試聴用の4台のターンテーブルとヘッドホン
写真:A Strangely Isolated Place


続けてテクニークの設備面の話ですが、テクニークの素晴らしかったところの1つに「4台もの試聴機」が挙げられます。

大抵レコード屋の試聴機(ターンテーブルとミキサー、ヘッドホンのセット)というのは1台しかないことが多く、テクニーク以外では僕は3台置いてあるところまでしか見たことがありません。


試聴したい客が多いのに試聴機が1台しかない店などは、よく試聴機の後ろに行列ができていたりして、そこで並んで待っている時間がもったいなく感じたりします。



世の中には「試聴」をあまり積極的に客にさせないレコード屋が多いですが、そもそも「試聴」というのはレコード屋にとってはマイナス面が多いんですよね。

そのマイナス面というのは、

・新譜レコードを試聴用に開封すると価値が落ちる
・レコードを保管用のビニール袋から出し入れする手間
・レコードに針の傷がつくリスク
・レコードのジャケットやスリーブが破れるリスク
・レコードを試聴した客が間違えて別のジャケットにレコードを入れてしまうリスク
・聴いたレコードを元の場所にしまう手間
・レコードの表面が手垢で汚れる
・レコード針やミキサー、ヘッドホン、ターンテーブルが壊れるリスク



このように「試聴」というのはレコード屋にとって手間が多く、費用もかかり、なおかつレコードが傷つき価値が下がるリスクもあるため、多くのレコード屋は試聴を積極的にさせたがりません。


そんな中テクニークは圧倒的な試聴環境を提供しており、何枚でも自由に試聴していい雰囲気が最高でした。


試聴機が4台もあるため、よっぽど混んでいるとき以外は大体いつでも並ばずにスムーズに試聴できました。


テクニークの試聴ルールはこんな感じでした。
とにかく、めちゃくちゃ「自由」で、それが最高でした。

※僕が通っていた2017年〜2020年あたりの内容です。

◾️テクニークの試聴ルール

・新譜はサンプル盤が必ず置いてあり、それが試聴できる
・サンプル盤は、それが最後の1枚になると3割引で購入できる
・新譜は勝手に棚から取って、勝手に試聴してOK
・中古も全て試聴可能
・中古は店員さんに渡して保管用ビニールを外してもらい試聴する
(のちに中古も勝手に試聴してOKのルールに変更された)
・試聴は基本的に10枚ずつ
・1回の試聴で時間制限は特になし
・1日の試聴上限枚数は特になし。無限に試聴できる
・試聴し終わったら新譜は元の場所に戻す、中古は返却コーナーに戻す



あくまで「他のお客さんのことも考えながら」というのが基本ですが、以上が明確に定められているテクニークの試聴システムの内容で、ほぼ「自由」と言ってもいいほど「自由」に試聴を行うことができました。

この試聴システムのおかげで、「知らない音楽をディグる」ということが実際に可能になっており、本当に、「自分の耳で聴いて判断して買う」ということができました。


大体ほかのレコード屋さんだと試聴に関して色々な不満があり、それは以下のようなものでした。
逆にテクニークではこういった不満がほとんどなく、快適に試聴することができました。

・そもそも試聴機がなく、一切試聴ができない
・個人用の試聴機がなく、店内のスピーカーで店員がプレーヤーを操作し鳴らす音を一緒に聴くことしかできない。「いいですね」とか「次の曲お願いします」とか言わなきゃいけない
・試聴機が少なすぎて試聴したい客が多いときは十分に聴けない
・試聴時間に制限があり十分に聴けない
・一度に試聴できる枚数が少なく、何度も「試聴お願いします」と言わなければいけない、何度も列に並ばなくてはいけない
・試聴するたびに店員に声をかけなくてはならない
・試聴したレコードを返却するときに、「買います」「キープします」もしくは「キャンセルします」と言わなければいけない
・試聴機のヘッドホンの音質が非常に悪い
・「何枚でも試聴可能」と言ってるのにたくさん試聴していると嫌な顔をされる
・試聴できるのは中古だけで、新譜の試聴ができない
・保管用ビニールのテープがベタベタくっついたり、その袋の中に段ボールの台紙が入れてあり、レコードの出し入れがしづらい
・試聴するために持ってきたレコードを置いておくスペース、出し入れするためのスペースが狭い




などなど、これがほとんどのレコード屋の試聴システムの状況であり、テクニークとの違いです。


家などでネットを使って自由に曲をディグっているときとほぼ同じ感覚で好き放題「レコードの試聴」ができるのがテクニークであり、そんな店はテクニーク以外どこにもありませんでした。

聴いたことのないレコードを何十枚と大量に聴いて、その中から満足したお気に入りを数枚買って帰りたいDJのような人々にとってテクニークのこの自由な試聴システムは本当にありがたいものでした。



逆に、テクニークで扱っていたような最先端のテクノ/ハウスなどは、まだほとんど誰にも聴かれていない音楽で、聴いてみなければ内容もその価値もわからないわけなので、お店側にとっても積極的にお客さんに試聴してもらい、内容を確認してもらうことが必要だったのだと思います。

そう考えるとテクニークのこの自由な試聴システムはお店にとってもお客さんにとってもWIN-WINの試聴システムだったのかなと思います。



写真:PRS (Instagram)

写真:Muhammad Arif (Instagram)

写真:Maya Miller (Instagram)









テクニークの略歴

「ele-king」08号(1996年7月1日)に載った開店時の広告(引用元

1988年4月 宝石類等の販売を目的に設立
その後、実質休眠状態
1994年 テクノなどのレコードを扱うウェブショップとしてスタート
1995年9月 音楽ライターの佐久間英夫氏が買収し、レコードショップに
渋谷区宇田川町の一角に実店舗をオープン
1996年 渋谷区宇田川町33-14 2F の場所へ移転
その後は店内のリニューアルを重ねながら、24年間同じ場所で、テクノやハウスを中心にダンスミュージックのレコードを販売し続けてきた
2017年 従業員だった佐藤吉春さんが代表に就任
2020年8月13日 宇田川町店 閉店
2020年8月20日 渋谷パルコ(B1F) で1年間限定ショップとして開店
2021年8月16日 渋谷パルコ(B1F)閉店
2021年11月19日 渋谷パルコ(4F)「テクニーク・オフライン」を5ヶ月間の限定ストアとして開店
2022年3月27日 渋谷パルコ(4F)「テクニーク・オフライン」閉店
オンラインショップのみになる
2022年7月14日 オンラインショップの更新が停止
2022年7月21日 破産のニュースが報じられる

参照リンク
渋谷のクラブミュージック専門レコード店 「TECHNIQUE(テクニーク)」運営会社が破産(帝国データバンク)
「日経エンタテインメント!」1996年7月号
テクニークが渋谷PARCOに1年間限定で移転(クラベリア)
渋谷店舗一時閉店のお知らせ。8/16から(テクニークホームページ)
11/19 テクニーク・オフライン(渋谷パルコ4階)オープンのお知らせ!(テクニークホームページ)
3/27 テクニーク・オフライン(渋谷パルコ4階)営業終了のお知らせ(テクニークホームページ)






テクニークの写真


テクニークの写真は、Instagramで下のハッシュタグや位置情報でアップされたたくさんの写真で見ることができます。
紹介しきれないほどたくさんの良い写真が残っているのでテクニークを見たことがない人はぜひチェックしてみてください。

#テクニーク
#TechniqueTokyo
📍Technique Tokyo







テクニークの音


テクニークの写真を見ると、レコードがたくさん並んでいますが、実際にここでレコードを掘ったり買ったりしたことがない人にはどんな音楽が販売されていたのかよくわからないと思います。

基本的にはテクノ、エレクトロニック・ミュージック、ハウスでしたが、ジャンルが細分化されていて本当に様々な音楽が販売されていました。

全てを説明することは100%できないので、テクニークの公式SoundCloudの中から僕のお気に入りミックスを貼っておきます。
音も聴くと、テクニークがどういう場所だったのか、どんなレコードが売られていたのか、試聴機でお客さんがどんな音を聴いていたのか、という理解がさらに深まるはずです。





上にミックスのリンクを貼りましたが、2023年時点で、テクニークのSoundCloudはもう課金も停止されてしまったのか、過去にアップロードされていたミックスが全て聴けなくなっていました…。

そこで、僭越ながら、僕もテクニークトリビュートミックスを録ってみたのでもしよろしければ聴いてみてください。
音源はもちろん全てレコード。
多分ほぼ全てテクニークで買ったものです。

選曲もテクニークをイメージして(あくまで僕の中での勝手なイメージですが)、エレクトロニックで、クールでクリーンでインテリジェントで、クレイジーで最先端な選曲でまとめました。

ちなみに僕はかつてテクニークのSoundCloudがあったとき、公開されていた全てのミックスを聴きました(約60本)。なのでそのミックスシリーズの内容にもかなり影響受けてると思います。
あと、僕は一時期ですが、週3くらいでテクニークに行って、棚に並んでる新譜のレコードをかたっぱしから全てチェック(試聴)していたほどでした。

なので、今回のミックスはある程度「ザ・テクニーク」な感じの濃厚な選曲になっているはず、というよりそれをイメージしてつくりました。

「テクニークってどんな感じだったのかな」という人はこのミックスを聴けばかなり伝わるはずです。
僕が持ってるレコードの中でもかなりイチオシの曲ばかり使っているので、ぜひ聴いてみてください。