
Spike Lee – Do The Right Thing (1989)
映画を観てのメモ書き。
・ニューヨーク、ブルックリン、ベッドスタイの街角を舞台にした映画。
ストーリーというよりも、1つの街角の日々の出来事、日常生活をそのまま記録したような映画。
ストーリーは無いようなもの。
・街を歩くエキストラの黒人たちの様子がめちゃくちゃリアルで、映画というよりもリアルな映像に見える。
・映画の舞台が本当に小さな街角の一角だけ。そこから一度も外の世界に出ない。
最初から最後まで1つの街角だけ。
その設定が良い。
・コメディーかと思いきや、意外と社会派映画。
人種差別、黒人差別を扱っている。
だけど、個人的には社会派映画として見るよりも、80年代終盤のニューヨーク ブルックリンの黒人街の生活を淡々と描いた映像作品として面白いなと思いました。
・人種差別、黒人差別を扱うにしては、事件の発端がそれほど差別的なものにも思えないと言う部分はある。 「完全にお前ら悪いやん」みたいなところはある。
ラジオ・ラヒームがそもそも余計なことしなければサル(ピザ屋の店長)だって怒ることもなかったし、あんな喧嘩になることもなかった。あの喧嘩がなければ警察が来ることもなかったし、ラヒームが殺されることもなかったわけで。
人種差別を描くにしては、ちょっと黒人側に問題の原因がありすぎるという部分はある。
・黒人差別、白人差別の表現。
お互いに表現してる。
両面とも描いてる。
・主人公がスパイク・リー本人だったんだ。
ムーキーを演じているのはスパイク・リー本人。
・ちゃんとスパイク・リーの顔知らなかったので、主人公のムーキーがエンドロールでスパイク・リー本人だとわかって驚いた。
北野映画みたいな感じで、監督と主役が同じっていうそういうタイプの映画だったんですね。
・サルの店のピザ食べてみたい。
今すごくピザが食べたいです。
・黒人街でイタリア人がピザ屋をやっている というのは、特殊な設定ではなくこの時代のニューヨークで実際によくあったことなんだと思う。
ディスコの黎明期も完全に黒人が主導したわけではなく、イタリア系の移民、例えばフランシス・グラッソとかデイビッド・マンキューソとかニッキー・シアーノとか、が多かったと言う話ともリンクしてくる。
・いかにも黒人映画という感じ。
言葉遣い(字幕で英語で見た方がいい)
会話の内容
服装
音楽
食べ物
街並み
警察
・住宅街にいるいつものメンバーの生活、会話。
ほとんどそれだけなんだけど面白い。
・何かあるたびにざわざわとみんな集まってくる
何かあるたびにみんな集まってくる。
何かあるたびにみんな集まってくる。
・ちょろちょろ、本人に関係ないシーンで街のおばさんとかいつもいる若者が画面に映り込むのが面白い。
フッド、ローカルのリアルな感じなんだろうな〜っていう。
・近所のおばさんがいつも窓に座って、街を見てる
・近所のおじさん = 「市長」と呼ばれる
・ブルックリンに生きる黒人同士の「いつもの会話」
・黒人の街で成功しているイタリア人のピザ屋、韓国人の日用品店
・ラジカセを持ってヒップホップをかけながら歩く黒人 = ラジオ・ラヒーム ・ムーキーの友達 = バギン・アウト
・「市長」がマザー・シスターにちょっと話しかけられるとそこから途端に長話が始まるw
いかにも下町の黒人のおじさんという感じがする。
・最後まで見て、ムーキーがいいやつだなという結論には至らない。
お互いにクソ。
警察もクソだし、黒人たちもクソ。
一番可哀想なのはやっぱりサルのピザ屋かな。
・黒人の街でイタリア人がピザ屋をやっていて、そこに黒人の写真がかかっていないと文句を言うバギン・アウト。
サルのピザ屋は特に悪いことしてないと思うけどな。
みんな長年美味しく食べにきてるわけだし。
・音楽もいい。
有名な曲はそんなに使われてないけど、黒人の街の雰囲気がすごくでてる選曲。
・パブリック・エネミーに始まり、本編中もパブリック・エネミーが何度もかかる。
・ファッションセンスやヘアースタイルは時代を感じさせるけど、映画としては古くささを感じさせないクラシカルな一本。
・日常生活から始まり、最終的には人種差別や社会問題の暗い側面にスポットライトが当たっていく。 全体的に楽しめる映画なんだけど、後半になって急に闇も描いているという感じ。
・猛暑のブルックリンを舞台にした夏映画。
夏に見たらまたいいんだろうな。
暑さに対比させるように水とか氷が効果的に使われている。
■レビューで同意したもの抜粋
・黒人をメインとした人種差別を取り上げているとはいえ、黒人であるスパイク・リー自身が黒人に主観を置くことなく、それぞれの人種や立場からの視点でストーリーを描いている異色作。
・出てくる黒人はどいつもこいつもロクデナシで怠惰で粗暴で感情的。エンパシーを抱く余地が全くない。 終盤には道理の通らないイチャモンをもとに善良なピザ店に乗り込んだ男が、警官に取り押さえられる過程で死亡する。殺人は良くないが全ては身から出た錆。にも拘らず、それにエキサイトした黒人の集団が暴徒と化して店を襲撃、放火まで働く。しかもピザ屋に散々に世話になった主人公ムーキーが暴動のきっかけを作っているのだから救えない。
・黒人白人含め異なる人種が共存してる日々の様子 白人警官に殺されたのを発端に、「同じ白人だから」という理由で警官の罪とは直接的に関係ないピザ屋を襲撃するその行動は「白人差別」とも言えることに誰も気づかない危険性。 今まで散々訪れた店を集団心理で襲撃する人々。 「差別される側も差別している」という描写のある映画。
・サボってばかりでどうしようもないと文句を言われながらも息子のようにかわいがられ雇われていたムーキー、そんな彼が店にトラッシュキャンを投げつけガラスを割った時、翌朝になり悪びれもせず給料を払えと店にやって来た時 登場する黒人たちはほぼ全員が働きもせずブラブラ過ごし、働いたとしてもサボってばかり愚痴や言い訳が多く、常に何かにイチャモンをつけ不満をぶつけ、なんの益もないことに首を突っ込み抗議し、道理の立たない自己主張をするばかり、そんな黒人たちがひたすら露悪的に描かれる。彼らを見ていると黒人というものは人間ではなく動物なんじゃないか?、と差別主義者に有りがちな考えすら浮かんできてしまうほどだ。
・3人のおじさんが雑談している横を警官2人がパトカーで通り過ぎるシーンは象徴的で、お互いがお互いを憎むべき敵として睨んでいてはいつまで経っても人種の壁はなくならないぞ、ということでしょう。
・売れる前のサミュエルLジャクソンのラジオ。
・差別問題もただ白人を「悪」とはせずに、どちらの言い分や思いも伝わるようなストーリーになっている
■セリフ抜粋
街のラジオDJがブラック・コミュニティーで愛されているミュージシャンを連呼するシーンに音楽愛とブラック・コミュニティーの精神性みたいなものを感じる。
「では、以下の人々に感謝しよう。
Boogie Down Productions, Rob Base, Dana Dane, Marley Marl, Olatunji ?, Chuck D, Ray Charles, EPMD, EU, Alberta Hunter, Run DMC, Stetsasonic, Sugar Bear, John Coltrane, Big Daddy Kane, Salt-N-Pepa, Luther Vandross, McCoy Tyner, Biz Markie, New Edition, Otis Redding, Anita Baker, Thlonious Monk, Marcus Miller, Branford Marsalis, James Brown, Wayne Shorter, Tracy Chapman, Miles Davis, Force M.D.’s, Oliver Nelson, Fred Wesley, Maceo (Parker), Janet Jackson, Louis Armstrong, Duke Ellington, Jimmy Jam, Terry Lewis, George Clinton, Count Basie, Mtume, Stevie Wonder, Bobby McFerrrin, Dexter Gordon, Sam Cooke, Parliament / Funkadelic, Al Jarreau, Teddy Pendergrass, Joe Williams, Wynton Marsalis, Phyllis Hyman, Sade, Sarah Vaughan, Roland Kirk, Keith Sweat, Kool Moe Dee, Prince, Ella Fitzgerald, Diana Ross, Aretha Franklin, Bob Marley, Betty Smith, Whitney Houston, Dionne Warwick, Still Poetes ???, Little Richard, Mahalia Jackson, Jackie Wilson, Cannonball Adderley, Quincy Jones, Marvin Gaye, Charles Mingus, Mary Lou Williams.
あんた方のお陰で我々は毎日の暮らしに耐えている。」