「戦場のメリークリスマス」を見ての感想

ずっと観てみたかった「戦場のメリークリスマス（Merry Christmas Mr. Lawrence）」（1983）を見てみました。

しかし、率直な感想、全然面白くなかったですね。

戦争映画としても中途半端だし、単純にエンタメ映画としては全くおすすめできない。

舞台は戦時中の日本軍がイギリス人捕虜を取り仕切っている基地みたいなところの話ですが、戦争映画としても微妙でしたね〜。

ドキュメンタリーとしても乏しい感じ。

これなら「フォレスト・ガンプ」の戦争のシーンとかの方が遥かにリアルだし、迫力もあるし、心にも刺さると思いました。

映像は良かったけど。

また、これは「楽しめた」部分のうちに入れていいのかもしれませんが、坂本龍一とビートたけしが一緒に演技してると「コント」にしか見えなくて、全然笑えないシーンのはずなのについ笑ってしまうという、そういう面白さはありました。
（でもそういう意味で面白かったのも前半まででしたね〜）

最後に１つだけ、刺さるセリフがあったので抜粋します。

ロレンス「日本人はあせってた。個人では何もできず、集団になって、発狂した。私は個々の日本人を憎みたくない。」

このセリフは「日本人はあせってた。個人では何もできず、集団になって、発狂した。」の部分は

日本人が作る映画として、戦時中の日本人に対しての批判で、

後半の「私は個々の日本人を憎みたくない。」という部分は、

世界の人々（このセリフを放つ人物はイギリス人捕虜）と戦後の日本人から見た戦時中の日本人への思い、という感じがして大事なメッセージな気がしましたね。

以上です。

坂本龍一、ビートたけし、デイビッド・ボウイの演技が見たい人、坂本龍一の音楽が映画の中でどう使われているのかに関心のある人、大島渚監督や日本映画の代表作として関心がある人は見てみたらよいのではという感じでした。

僕は一度は観てみたかったので１回観て満足です。

ちょっと批判めいたマイナス意見な感じで申し訳なかったんですが、僕は坂本龍一の音楽はめちゃくちゃ好きなので、よかったらこちらのプレイリストもチェックしてみてください。

■MRMYX (Mister Mix)
SNS